2018.04.23 & 05.07 会社役員育成機構(BDTI)『役員として読む財務諸表』講座

役員に必須の知識・スキルを学ぶBDTIの一日役員研修『国際ガバナンス塾』参加者からのフィードバックで一番多い内容は、財務に関する知識不足の認識と補強の必要性です。これを受け、BDTIでは会計に関するフォローアップ講座を企画しました。

役員は様々な局面で財務諸表を読むスキルを求められます。取締役会として資源配分を決めるとき、投下資本利益率向上を図るとき、新規投資を検討するとき、自社の財務諸表を承認するとき、M&Aで相手企業を評価するときなどです。また、投資家とのエンゲージメントの際には共通言語としての会計が物を言います。そしてこのスキル不足が結果として大きな損失を呼んだ例も近年枚挙にいとまがありません。

会計は数百年の歴史をもち現在も進化を続ける手強い科目ですが、役員には簿記から学んでいる時間はありません。しかし、役員として財務諸表を読むときの目の付け所を押さえることができれば、大きな武器と自信になるはずです。

本講座では2人の講師をお迎えし、2回シリーズで役員にとって重要な会計のポイントをテーマごとにケーススタディを用いて参加者とともに考えながら学んでいきます。(どちらか1回のご参加も可能です。)事前学習用資料(財務諸表を含む)を送付します。より深く学びたい方のために会計基礎知識の参考書籍もご紹介します。

【講師】

第1回: 日立やみずほ総研などで社会人向けの研修も行っている名古屋商科大学商学部教授の小林伸行氏

第2回: 『国際ガバナンス塾』財務担当でおなじみの一橋大学大学院准教授の野間幹晴氏

【講座の概要】

【共催】      田辺総合法律事務所

【開催日時】          第1回2018年4月23日(月)13時半~17時半(4時間)
11       11第2回2018年5月7日(月)13時半~17時半(4時間)

【開催場所】          田辺総合法律事務所 9階会議室 (東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 新日石ビル)
11111111111111111http://www.tanabe-partners.com/access/

【参加費】           (1回につき) 一般 / 非会員: 20,000円(税込)   賛助会員: 12,000円(税込)

【定員】               各20名

★お申込みは以下のボタンをクリックして下さい。

10011179242

※2017年9月に実施された講座と内容は同じものになります。

本講座は2回シリーズとなっています。お申込み欄を各回ごとに設けておりますので、2回共お申込みされる場合は両講座にチェックをお願いします。チェックのし忘れ等にお気を付けください。

 

【第1回講座プログラム】

  1. 役員として学ぶ会計
    会計が表現する投資回収計算
    投下された資金を回収する仕組みとしての企業とその中での取締役会の役割
  1. 貸借対照表と損益計算書の関係
    両者をつなぐ「利益」
    ROAへの意識
  1. 業績と企業価値
    「ROE8%」の意味
    経営者が投資家に説明すべき事項
    事業ポートフォリオ
  2. 役員が気をつけるべき勘定科目の代表:のれん
    ケーススタディ:ソフトバンク・グループ
    のれんを踏まえて行う新規投資判断
    ケーススタディ:この状況で新規投資は是か非か

【講師略歴】

小林 伸行

公認会計士・税理士
名古屋商科大学大学院会計ファイナンス研究科教授
独立行政法人労働政策研究・研修機構監事
ヒューリック株式会社監査役

慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学卒業後、大手監査法人にて会計監査業務に従事。 監査法人から独立後、公認会計士・税理士業務を行いながら、大学院後期博士課程まで進学し、実務と研究の双方にまたがって横断的に活動。

主な著書には、『複式簿記 根本原則の研究』(白桃書房、2007年、共著 )『企業価値と会計・監査』(税務研究会、2007年、共著) 『退職給付会計の実務』(東洋経済新報社、1999年、共著) 他がある。

【所属学会等】 日本経営分析学会 日本会計研究学会 日本簿記学会 日本ディスクロージャー研究学会 プロネクサス総合研究所ディスクロージャー基本問題研究会委員

【第2回講座プログラム】

  1. 役員として財務諸表を読み解くための視点
  2. キャッシュフロー計算書が語る企業の投資戦略
    ケーススタディ:エレクトロニクス産業
  1. 税効果会計
    ケーススタディ:エレクトロニクス企業
  1. 減損会計
    ケーススタディ:エレクトロニクス企業
  1. IFRS と日本版GAAPの違い-収益概念
    ケーススタディ:ビール産業
  1. ビジネス・ポートフォリオ
    ケーススタディ:広告代理店、たばこメーカー
  2. 年金会計
  3. 東芝問題と会計

【講師略歴】

野間 幹晴

一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授
バンダイナムコホールディングス社外取締役

BDTI監事

1997年一橋大学商学部卒業、2002年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了,博士(商学)取得。横浜市立大学商学部専任講師を経て、2004年より現職。2010年より2011年までコロンビア大学フルブライト研究員。

著書には「日本企業のバリュエーション―資本市場における経営行動分析」(中野誠と共著、中央経済社、2009年)、「コーポレート・ファイナンス入門」(本多俊毅と共著、共立出版、2005年)がある。

経済産業省「企業報告ラボ」座長、同「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクト委員、同「ベンチャー投資等に係る制度検討会」座長。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください